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[TOP]山北へ

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# by yamakita_he | 2009-12-31 14:21 | サイト設定

ルール

・他の人の書き込みの書き換え・削除は不可。
・最後の行には署名をつけること。


Text by COUDY
# by yamakita_he | 2009-12-30 22:59 | サイト設定

山北へ。アーカイブ

ここで最新の山北へ。が読めます。各自右クリック→対象をダウンロードでダウンロード願います。
※PDF形式は、こちら。
(2008年10月5日アップロード)

# 誤字等はわざと未修正です。

Text by COUDY
# by yamakita_he | 2009-11-30 12:30 | 本編

2009/04/30(torstai) [arkipäivä]



幸輔からの電話を受けて、花風院雪乃は家を飛び出し錦糸町駅前で群集を見守っている。
恐らく、空港に向かうのであれば、錦糸町駅を使うはず。
そう思い、人賑わう群集の中からたった一人を見つけ出す為に人ごみを見つめ続けていた。

格闘戦が得意な雪乃にとって、優秀なフランカーポジションを任せられる者の様な的確な広域戦術眼は持ち合わせて居ないが対象となる物が一人だけであれば、数百の群集から見つけることは難しくはない。

時間は刻一刻と過ぎて行くが崇を見つけられないことにあせりを感じ始めていた時に、彼女の携帯電話が着信を示した。
表示は
「公衆電話」
知り合いは携帯からかけてくるはずだが、何かその着信が気になった雪乃は電話に出ることにした。

「はい。もしもし」
「…雪乃か?…幸せにな…それだけだ」
「…えっ!?崇!崇なの!?」
「…」
「…あのさぁ…、何すねてるか知らないけど、あんまり皆に迷惑かけちゃ駄目だよ!?」
「…なっ!すっすねてなんかないよ!」
「それが拗ねてるって言ってるの!」
「…」
「大体、『幸せにな』って何よ一体!?」
「…いや…彼氏と…」
「はぁ?彼氏って何の事よ!?」
「あ?…幸輔がそう聞いたって」
「私そんな事言った覚えもなければ、彼氏が出来た覚えも無いわよ!」
「え」
「大体ね。この電話。『俺は未練ありませーん!』みたいな電話で格好悪いよ!ハードボイルドなつもり!?」
「あっああああああああ!ちっ違う!そんなつもり…」
「じゃぁどういうつもりよ!」
「…」
「…はぁ…心配して損した…。とりあえず、どこに居るの?」
「…錦糸町駅近くの電話BOX…」

# by yamakita_he | 2009-04-30 23:57 | 本編

2009/4/16(torstai)

***

「英雄、今日の修行はどうだった」
「疲れたよばぁちゃん…、これ明日もやらなきゃ駄目?」
「駄目に決まっておるじゃろが!何の為の修行じゃと思っておるのじゃよ!」
「うへぇ…」

ピンコーン。
座間家のチャイムが鳴り響く。

玄関の方で達人の声が聞こえる。
アイツが勝手に出てくれたのだろう、良い弟を持つと兄は楽できて良いねぇ。
等と思いながら、テレビの万引きGメンスペシャルを英雄は見ていた。

『兄者、お客人だぞ』

玄関の方から達人に呼ばれる。

当然、万引きGメンが今主婦を追っている重要な場面で動く気はしなかったが、梅が孫の手を素振りしているのを目撃してしまった英雄は動かざるえなかった。

「はいはいーだれー?」

「あ!英雄!何故お主電話に出ない!」

そこには、史代の姿があった。

「あー…携帯2回だねぇ。何か用?」

「何か用?じゃないわっ!早く携帯とって来い!急いでおるのじゃ!」

史代の怒声にしぶしぶ2回に行こうとして「はよ行かんか!下民がぁぁぁっぁあ!」とどやされて全力疾走で携帯を撮りに行った。


何故か自電車を史代に言われるがままの方向へ全力で漕いでいる英雄はちょっと怒り気味になりながら、史代に問い詰める事にした。
ちなみに、史代は後ろの荷台に座ってたりする。

「で、何の用だよ?」
「む!そうじゃった!実はのぅ崇がまた中東に行くみたいな事を言っておる様でな!今皆で捜索しておる所なんじゃ!」
「は?…なんでまた?崇帰ってきたばかりでしょぅ」
「むーまぁ、これにはふかーい理由があると幸輔が言っておったのじゃ、だからふかーい訳があるのじゃ」

なんじゃそりゃと思いながらも、とりあえず崇は止めるべきと判断を下した英雄は自転車をこぎまくった。

***

「もぅ…、どこに行ったのよ…あの馬鹿…


by s.A.T.u.
# by yamakita_he | 2009-04-17 00:59 | 本編