「ふむ……ちょっと待っておれ」
そういうと、携帯を取り出し何処かへ電話をし始めた。 「おぉ、わらわじゃ。うむ。角に雪乃が体調が悪くなったから、わしが送る事にしたって伝えてくれ。頼むぞ。 あと、わらわもこのまま休むからの。鞄も帰りにわらわの所に届けてくれ」 「ちょっ」 「さぁって、雪乃何処か行きたい所はあるかのぅ?」 「史代……」 「ん~と言っても、お金もそんなに無いからのぅ。とりあえずマクドにでも行くかの」 *** 店内は暇そうなサラリーマンや、フリーター風の女の子が化粧をしている位で ガランとしていた。 「丁度良いの。…崇の事じゃがの…正直雪乃はどう思っておるのじゃ?」 「…解らない……、ただ…帰って来てくれて安心はした…」 史代はただ、うむ。ふむ。と言いながら、雪乃の話に耳を貸していた。 「突然居なくなって、突然帰ってきて。…あんな事言って…。」 「私、どうすれば良いか解らないよ…」 いつもの強気な雪乃とは違い、一つ一つの言葉を絞り出す様に、 他の物が零れない様に堪えながら喋り続けた。 「結局…私が答えを出さなかったから…崇は…」 バンッ! 店内に机を叩く音が響いた。 by s.A.T.u.
by yamakita_he
| 2009-03-06 01:40
| 本編
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