山北へ。
2009-04-30T23:57:45+09:00
yamakita_he
純愛リレー小説ブログ『山北へ。』
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・最後の行には署名をつけること。
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yamakita_he
本編
※PDF形式は、こちら。
(2008年10月5日アップロード)
# 誤字等はわざと未修正です。
Text by COUDY]]>
2009/04/30(torstai) [arkipäivä]
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2009-04-30T23:57:45+09:00
2009-04-30T23:57:45+09:00
2009-04-30T23:57:45+09:00
yamakita_he
本編
幸輔からの電話を受けて、花風院雪乃は家を飛び出し錦糸町駅前で群集を見守っている。
恐らく、空港に向かうのであれば、錦糸町駅を使うはず。
そう思い、人賑わう群集の中からたった一人を見つけ出す為に人ごみを見つめ続けていた。
格闘戦が得意な雪乃にとって、優秀なフランカーポジションを任せられる者の様な的確な広域戦術眼は持ち合わせて居ないが対象となる物が一人だけであれば、数百の群集から見つけることは難しくはない。
時間は刻一刻と過ぎて行くが崇を見つけられないことにあせりを感じ始めていた時に、彼女の携帯電話が着信を示した。
表示は
「公衆電話」
知り合いは携帯からかけてくるはずだが、何かその着信が気になった雪乃は電話に出ることにした。
「はい。もしもし」
「…雪乃か?…幸せにな…それだけだ」
「…えっ!?崇!崇なの!?」
「…」
「…あのさぁ…、何すねてるか知らないけど、あんまり皆に迷惑かけちゃ駄目だよ!?」
「…なっ!すっすねてなんかないよ!」
「それが拗ねてるって言ってるの!」
「…」
「大体、『幸せにな』って何よ一体!?」
「…いや…彼氏と…」
「はぁ?彼氏って何の事よ!?」
「あ?…幸輔がそう聞いたって」
「私そんな事言った覚えもなければ、彼氏が出来た覚えも無いわよ!」
「え」
「大体ね。この電話。『俺は未練ありませーん!』みたいな電話で格好悪いよ!ハードボイルドなつもり!?」
「あっああああああああ!ちっ違う!そんなつもり…」
「じゃぁどういうつもりよ!」
「…」
「…はぁ…心配して損した…。とりあえず、どこに居るの?」
「…錦糸町駅近くの電話BOX…」
「]]>
2009/4/16(torstai)
http://yamakitahe.exblog.jp/10064775/
2009-04-17T00:59:53+09:00
2009-04-17T01:01:25+09:00
2009-04-17T01:01:25+09:00
yamakita_he
本編
「英雄、今日の修行はどうだった」
「疲れたよばぁちゃん…、これ明日もやらなきゃ駄目?」
「駄目に決まっておるじゃろが!何の為の修行じゃと思っておるのじゃよ!」
「うへぇ…」
ピンコーン。
座間家のチャイムが鳴り響く。
玄関の方で達人の声が聞こえる。
アイツが勝手に出てくれたのだろう、良い弟を持つと兄は楽できて良いねぇ。
等と思いながら、テレビの万引きGメンスペシャルを英雄は見ていた。
『兄者、お客人だぞ』
玄関の方から達人に呼ばれる。
当然、万引きGメンが今主婦を追っている重要な場面で動く気はしなかったが、梅が孫の手を素振りしているのを目撃してしまった英雄は動かざるえなかった。
「はいはいーだれー?」
「あ!英雄!何故お主電話に出ない!」
そこには、史代の姿があった。
「あー…携帯2回だねぇ。何か用?」
「何か用?じゃないわっ!早く携帯とって来い!急いでおるのじゃ!」
史代の怒声にしぶしぶ2回に行こうとして「はよ行かんか!下民がぁぁぁっぁあ!」とどやされて全力疾走で携帯を撮りに行った。
何故か自電車を史代に言われるがままの方向へ全力で漕いでいる英雄はちょっと怒り気味になりながら、史代に問い詰める事にした。
ちなみに、史代は後ろの荷台に座ってたりする。
「で、何の用だよ?」
「む!そうじゃった!実はのぅ崇がまた中東に行くみたいな事を言っておる様でな!今皆で捜索しておる所なんじゃ!」
「は?…なんでまた?崇帰ってきたばかりでしょぅ」
「むーまぁ、これにはふかーい理由があると幸輔が言っておったのじゃ、だからふかーい訳があるのじゃ」
なんじゃそりゃと思いながらも、とりあえず崇は止めるべきと判断を下した英雄は自転車をこぎまくった。
***
「もぅ…、どこに行ったのよ…あの馬鹿…
by s.A.T.u.
]]>
2009/4/9(torstai)
http://yamakitahe.exblog.jp/10018243/
2009-04-10T00:49:41+09:00
2009-04-10T00:51:10+09:00
2009-04-10T00:51:10+09:00
yamakita_he
本編
崇は煙草を一本取り出し口に咥えながら幸輔の回答を待っていた。
『実は……』
「だから何だよ」
喋るたびに崇の口からは紫煙が漏れ、
ぴこぴこ煙草が上下している。
『雪乃…、もぅ英雄でもお前でも無く付き合ってる奴がいるって…』
………
『てのは嘘なんだがな、答えは必ず出すから卒業まで待って欲しいっだってよ。良かったなまだ駄目だった訳じゃねぇぞ』
「俺は何を待てばいいんだ?」
「……お前ダレだ?」
「永戸だ」
「なっ永戸さん!?何で永戸さん!?」
「俺じゃ悪いか?」
「いっいえ!悪いとかじゃなくて!あれ!あれれ!崇は!?」
「大池なら、急に俺に携帯を渡して『仲間が…待ってる…あそこで…待ってる…』とか良いながら行っちまったぞ」
『うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!なっ何でとめないんですか!』
「いやな、止め様としたら電話越しにお前の声が聞こえてな」
『いやいやいや、そんな不吉なこと言っていたらとめてくださいよ!』
「何だ貴様。こうなったのは俺のせいだと良いたいのか!さっきまで俺が男道を大池に語ってたのに!
それを駄目にしたのはお前なんだぞ!」
『あぅあぅあぅぁぅ。とっともかく崇を探さないと!今何処ですか!?』
「いまは両国のやっこ近くの公園だ」
『あぁ、あの薄汚い公園ですね!永戸さんは其の付近を捜してください!僕は崇の家に言ってみます!』
「何か良く解らんが解った」
『じゃ!お願いしますね!』
***
電話を切った後、幸輔は違う番号へかけ直した。
5コール。
…早くでてくれ!早く!
10コール。
…あんの馬鹿!早くでやがれ!
15コール。
「あっ!俺だ!幸輔だ!悪いが急いで崇を探すの手伝ってくれ!このままじゃ、あいつまた中東にいっちまう!…え?何でそんなことに…?えーと…えーと…あれだ!若気の至りだ!ともかく頼んだ!」
***
Tシャツや靴下を鞄に仕舞いながら、相棒に目をやる。
また、お前の世話になるな…
黒光りする友を手にとり優しくなでた後、鞄の底に仕舞いこんだ。
by s.A.T.u.
]]>
Friday, April 3, 2009
http://yamakitahe.exblog.jp/9973824/
2009-04-03T21:04:00+09:00
2009-04-03T21:12:18+09:00
2009-04-03T21:04:24+09:00
yamakita_he
本編
温かい缶コーヒーが体に染みる。
「……さむっ…。」
崇は缶コーヒーを抱え込むように下を向いた。
「大池、か?」
顔を上げると、墨田クレイジーズのキャプテン・永戸が立っていた。
「あ…永戸、さん。」
「あぁ、今ジョグ中でさ。
久しぶりだなぁ。中津から聞いたよ、中東に行ってたって。」
「…スイマセン…。」
永戸は傍らに立てかけられたバットを見つけると、しげしげと手にとって見つめた。
「あ、ちゃんと復帰しますんで。」
「……なあ大池、お前が打席に入って一番情けないと思うことはなんだ?三振することか?ゲッツーかますことか?」
「え?えぇと…」
「振り切らないバッティングが一番情けねぇよな。」
「は、はぁ…」
「振り切りゃ、三振したってゲッツーかましたって誰も笑わねぇさ。」
「…。」
「…ま、野球だってそうだ。誰かにやらされるモンじゃないってことだな。思いっきり打ち込まなきゃつまらんよ。」
そう言うと永戸はブォンという風を切る音を立ててスイングした。
「そりゃチームとしてはお前がいないとめちゃめちゃ困る。でもまぁ、やりたくねぇなら…」
「やりますって!!」
崇は思わず声を荒げた。
「お…。」
「やります!俺、やりますよ!!」
「…そうか。」
永戸はそれ以上は何も言わずに公園を出て行った。
永戸の話には野球以外の意図は無かったが、崇は自分の今の様と照らし合わせていた。
***
「あぁ、卒業までにね。」
『うむ。そういうことじゃから、崇にはそれまで待つように言ってほしいのじゃ。』
「ほいほい。」
幸輔は爪を切りながら電話を首で挟んで通話をしていた。
『すまんが頼むでの。幸輔しか頼れんのじゃ。』
「おっけーおっけー。じゃ、崇に連絡するわ。」
『すまんの。』
幸輔は終話ボタンを押すとそのまま崇に電話をかけた。
***
崇は、自分の携帯が震えているのに気付いた。
「もしもし」
『お、崇?』
「あぁ、どうかしたのか?」
『あー、えーと、怒る?』
「何が?」
『雪乃のこと…なんだが。』
Text by COUDY]]>
2009/4/2(torstai)
http://yamakitahe.exblog.jp/9969308/
2009-04-03T01:05:15+09:00
2009-04-03T01:06:41+09:00
2009-04-03T01:06:41+09:00
yamakita_he
本編
「何だ?」
「今から電話する!」
「本当に声聞く気かよ!」
「今は那美の声が一番の磁流波エネルギーなんだ!」
「…幸輔、磁流波エネルギーって何だ?」
「あぁ、確か英雄の好きなアニメの話だ」
「ふ~ん」
英雄は興味なさげな崇と幸輔を無視しながら、鼻歌交じりで携帯の電話帳を弄っている。
ぴっぽっぴ。…ぷるるるるぷるるるる。
ぶっ…
「お待たせ致しました、川村荘でございます。」
「あっもっもしもし私でっす!那美もご機嫌麗しゅう!」
はじめっからグダグダである。
「…はぃ?えっと…ご宿泊のご予約でしょうか?」
「そんなぁ、いきなりご宿泊とか早いですよ那美さん!ほら!僕まだ学生ですし!」
話を聞かないのも英雄の良いところ。
「大変申し訳御座いません。当旅館ではご宿泊以外でのご利用はお断りさせて頂いております。では、失礼致します。」
ガチャッ…つーつーつー
「あはははは、那美は相変わらずテレヤだなぁ。でも風邪引いたのかなぁ声が少し違った気がしたけど」
***
「ふぅ」
「村上さん。ご予約のお客様ですか?」
「あぁ、若女将。いえねぇ、何か良く解らない人から『また』電話があったんですよ。」
「また…ですか?」
「えぇ、これで5回目位になるんですけどね。こっちの話を聞かずに適当に喋ってるだけなんですよねぇ。
毎回若女将の名前も出てきますし…、近頃流行りのすとぉかぁってやつですかねぇ。」
「えーまさかぁ」
「何言ってるんですか、若女将位、若くて美人にゃぁ一人や二人のすとぉかぁも現れますって」
「それ…嬉しくないよぅ…」
「あはははははっいざとなったら、私達が若女将を護りますって!」
「うふふ、その時は宜しくお願いしますね」
「はぃ!お任せを!…さて、そろそろお客様のお部屋に夕餉をお持ちしなくちゃ」
「そうですね、ではお願いします。」
***
既に日は落ち、辺りを暗闇が支配している。
シュッ。
人気の無い、ビル外の間にある公園に一点の光がともった。
「ふぅ…、結局日本に帰ってきても…アイツと全然喋れなかったな…」
by s.A.T.u.]]>
Friday, March 27, 2009
http://yamakitahe.exblog.jp/9925398/
2009-03-27T20:27:05+09:00
2009-03-27T20:27:10+09:00
2009-03-27T20:27:10+09:00
yamakita_he
本編
英雄は初めこそぶつくさと文句を言っていたが、やがて不貞腐れた表情ながらも集中して取り組むようになった。
***
「じゃー、お疲れさん!また頼むよ!」
工場の前に作業を終えた工場長と三人が立っていた。
「はい!じゃあ失礼しまーす!ほら、英雄も挨拶!」
「…っちゅれいしみゃー…」
「…。」
「…。」
「…ま、まぁ今日は疲れたんだろ!座間くん!明日も頼むよ!!」
「…あ~ぃ…。」
英雄は魂が抜けたかのように、ふらふらと家路に着いた。
「あ、おい英雄!」
二人は慌てて後を追うと、ゾンビのように歩く英雄の後ろに付き、ぼそぼそと相談を始めた。
「なぁ幸輔、英雄こんなんでもつのか?いくら体だけは丈夫っつってもよ…。」
「うーん、那美ちゃんの声でも聞けば回復するんだろうけどなぁ。」
「そりゃそうだろうが…これは自分だけの力でやり遂げるのに意味があるんじゃないか?」
「んーーーー…」
Text by COUDY]]>
Friday, March 20, 2009
http://yamakitahe.exblog.jp/9873263/
2009-03-20T04:25:14+09:00
2009-03-20T04:25:14+09:00
2009-03-20T04:25:14+09:00
yamakita_he
本編
英雄は二人を追い抜いたところで歩を止めた。
「お、英雄。」
「頼むッ!!二人とも一緒に来てくれ!!!」
「…は?」
「俺一人がつらい思いをするのは嫌だぁぁあ!!頼む!オールドフレンド達よ!!」
「おー…るど…ふれんど?」
「なんだそれ…?」
二人はきょとんとしている。
「左様!古い友人だ!!」
「古い友人…?」
「…幸輔、俺たちのことか…?」
「たぶん…。」
二人はアイコンタクトで話をした。
「なぁいいだろう!?早く行こうぜ!!!幸輔なんか確かあそこでバイトしてるし!」
「あ、あぁ…たまにな…でも…なぁ…なぁ崇。」
「あぁ、うん…。」
「いいじゃん!暇なんだろう!?」
「いや、これから家で順位予想を表にしなきゃ…。」
つまりは暇だということである。
「そんなものはいつでもできる!俺を助けてくれ!!」
二人は英雄の超パワーで肩を掴まれると、そのまま拉致されてしまった。
「助けてくれって、んな大げさな…。」
「なぁ…。」
***
「お、ナカツくん!」
「はは、どうも。」
「お嬢は一緒じゃないのかい?」
幸輔は社員にとってはもはや身内同然の扱いである。
「あ、はは、まぁ。あの、おやじさんいますか?」
「社長は今出てるんだよ。作業なら、工場長に聞けばいいよ。」
「あ、はい。」
幸輔は二人を工場長―――史代の叔父―――の下へ連れて行った。
完全にとばっちりをくらった崇は居心地が悪そうだ。
Text by COUDY]]>
2009/3/19(torstai)
http://yamakitahe.exblog.jp/9872779/
2009-03-20T01:31:19+09:00
2009-03-20T01:32:39+09:00
2009-03-20T01:32:39+09:00
yamakita_he
本編
急に、洋物AVっぽい声が響き渡り、幸輔がものすごく反応した。
「あっ家からだ」
英雄は何事も無く、電話に出た。
幸輔と崇は「それが着メロかよ!」
と思いっきり声に出して突っ込んだ。
「もしもs「こらぁ!英雄!あんた学校サボったんだってねぇ!」ばっばぁちゃん!」
「さっき、学校から電話があったよ!急に居なくなったって!」
「いっいや、これは幸輔が…」
「幸輔ぇ…?あぁあの幸薄そうな子かい!駄目だよあんなのと付き合っちゃ!」
ばぁちゃん酷っ!と幸輔が突っ込むのを崇は声を殺して笑っていた。
「まっまぁ、落ち着いてよばぁちゃん。で、何の用?」
「何の用じゃないよまったく!とりあえず、今日は許してあげるから、今から野田ん所に行って働いておいで!一日働くのも修行の一環だよ!」
「えっ!それはぁ…」
「それは。じゃないよ!早くお行き!ブッツーツーツー」
「まぁ、そういう事なら仕事頑張ってな~」
「お前に幸あれ」
そういうと幸輔と崇はとっとと先に言ってしまった。
「…僕どうしよう」
5分位考えた後、英雄は足を進める事にした。
by s.A.T.u.]]>
Friday, March 13, 2009
http://yamakitahe.exblog.jp/9827084/
2009-03-13T21:47:00+09:00
2009-03-13T23:28:07+09:00
2009-03-13T21:47:20+09:00
yamakita_he
本編
「む…知らんのぅ…。」
「有名だと思うけどなー。ちょっと懐メロだけど。」
「ほう…渋い選択じゃ…。
まぁええ!好きなものを歌って気分転換じゃ!」
「うん!!」
やがて前奏が終わり、歌が始まった。
***
「なんだあいつ!死ね!死んでしまえ!」
「まあそう言うなって!」
幸輔は一時限目が終わったところで、崇と英雄を引き連れて学校を早々に後にしていた。
英雄は半分寝ながら歩いている。こういう点ではまったく器用な男である。
「まぁ、幸輔の三佐発言はひそかにウケたけど。」
「言うな。ああ言っときゃ角のことだから喜ぶと思ったんだが。」
「まぁ、あいつはバカだから。」
「あんなテンションで簿記とか教えられてもなーんも身にならねーっつーの。
『オメェラそろばんは忘れてねぇだろうなぁ!?』とか。アホかっつーの。」
「はは、確かに。
…しかし英雄よく寝るなぁ。夕方また工場で研修なんだろ?」
「あぁ。史代はそう言ってた。」
「ふーん。」
「さて、この後どうすっかなー。崇帰ってきたし、3人いるからうちで軍人将棋でもやる?」
「お、いいねぇ。」
「何!?軍人将棋!?」
英雄はスイッチが入ったかのように覚醒した。
「お、起きた。」
「やるやる!軍人将棋やーるッ!!」
「英雄軍人将棋だけは得意だからな…。じゃあ、うち行くか。」
Text by COUDY]]>
2009/3/12(torstai)
http://yamakitahe.exblog.jp/9821314/
2009-03-12T23:55:05+09:00
2009-03-12T23:55:05+09:00
2009-03-12T23:55:05+09:00
yamakita_he
未分類
「うっ…花風院一尉は急病のため、帰還するとの事です!尚、野田三佐が」
「それじゃぁぁっぁぁぁ!今三佐と言いおったな貴様!何時の間に野田が佐官になったんだ!えぇ?」
「うっ…申し訳ありません!三佐と言いましたのは私達生徒の間で」
「そんな言い訳が聞くかぁ!良いか貴様ら!貴様ら如きが佐官になれんのじゃぁ!貴様らの様なウジ虫どもが官位を仰せ仕る事なぞ無いんじゃぁ!欲しければ今から防衛大学へ入学せぃ!」
「はっ!申し訳ありません!」
「後な、何故花風院の官位が低いんだ?」
「はっ!それは花風院の方が成績が…」
「たわけぇぇぇぇぇぇ!上に建つ者は単純に成績だけじゃなく信頼も執拗じゃろうが!あのフランスモドキより下に見てるのは何だ!貴様の女だからか!」
「そっそんな事は!」
「良いわけは良い!その場で腕立て1000回!カイヤ訓練兵!」
「はっ!」
「中津の上に乗れ!」
「はっ!カイヤ訓練兵中津訓練兵の上に乗ります!」
どすっと中津の上にカイヤが座った。
細身のカイヤではあるが、女性にしては長身の170cmある為、ソコソコの重さになる。
乗られた瞬間「うげっ」と幸輔が言うのも無理は無いだろう。
クラス中でも、「あのタカビー野田が雪乃より階級が上?ありえなくない?マジアイツウゼェんだけど」「彼氏だからってウゼー…てかなんだ官位って馬鹿じゃねぇ、野田と付き合いはじめてから馬鹿が移ったんじゃねぇ?」とヒソヒソ話初めていた。
黙っているのは、英雄を中心としたグループのみである。
英雄は騒ぎに気づかず船をかいているだけだが。
その声も、角の授業を始めるぞ!の声で止んではいるが、クラス中の視線が幸輔に集まってる。
幸輔はその声と目線を無視するかの様に、腕立てを続け、英雄は騒ぎに築かないで船をかいていた。
***
「ぼげぇぇぇぇぇぇぇ~~~~~」
「お゛げぇぇぇぇ~~~~~」
伴奏が止まる前に、史代はマイクを下ろし、「どうじゃ?わらわの歌は?」
と無邪気な笑顔を雪乃に向けた。
「う、うん相変わらず、独特な歌声で素敵だったよ」
「そうじゃろう、そうじゃろう」と席に戻って、コーラで乾いた喉を潤していた。
史代の入れた曲伴奏が終わると、次の曲の伴奏が始まった。
「ん?何か聞いた事があるのぅ」
「あ?これ?これはねぇ
by s.A.T.u.]]>
Friday, February 27, 2009
http://yamakitahe.exblog.jp/9775261/
2009-03-06T22:22:00+09:00
2009-03-06T22:26:28+09:00
2009-03-06T22:23:33+09:00
yamakita_he
本編
「そこじゃよ。雪乃は答えを出せなかったのかの?それとも出さなかったのかの?」
「…わからないよ…。」
「ふむ…。出せなかったということじゃな。
…して、雪乃は率直に崇のことをどう思っとるのじゃ?」
「…わかんない…嫌いじゃない、と思う…。」
史代はふむ、と小さく頷くと目の前のシェイクを口に含んだ。
「ま、答えはおのずと出るじゃろう。じっくり自分と向き合うことじゃな。
しかし、待たせすぎるのも相手に失礼だしのう…。
ここは一つ、卒業式の日を目途に考えをまとめてみてはどうじゃ?」
「…うん…。」
「それに、崇がしたことは崇が勝手にしたことじゃ。雪乃が責任を感じたりすることはないでの。」
「…うーん…。」
「わらわはいつでも相談に乗るでの。メールでも電話でも、家に来るのでも大歓迎じゃ。」
「うん…ありがと。」
史代はふたたびストローに口をつけた。
「英雄のことは…もう気にしてないんだけどな…。」
「む…?」
「…あーもう!わかんないわかんない!わかんないよー!!!」
店内の視線が集まる。
「ちょ、ちょっと落ち着け!大丈夫かの!?」
「うーん!大丈夫!悩んでも仕方ないや!
崇には悪いけど、まだわかんない!
そうだよね!そのうち答えがでるよ!うん!」
「うむ…。
崇には幸輔から何らかのフォローがあるはずじゃしの。
雪乃は気にせず普段通りを心がけるのがいいのじゃ。
さて、しからば、空オーケストラでも行くかの?それくらいのお金はあるのじゃ。」
「カラオケって言えばいいのにー。」
「いいのじゃ!ほれ、行くぞ!」
***
「教官!花風院一尉は急病のため、帰還するとの事です!尚、野田三佐が付き添っております!」
Text by COUDY]]>
2009/3/5(torstai)
http://yamakitahe.exblog.jp/9769503/
2009-03-06T01:40:38+09:00
2009-03-06T01:40:13+09:00
2009-03-06T01:40:13+09:00
yamakita_he
本編
そういうと、携帯を取り出し何処かへ電話をし始めた。
「おぉ、わらわじゃ。うむ。角に雪乃が体調が悪くなったから、わしが送る事にしたって伝えてくれ。頼むぞ。
あと、わらわもこのまま休むからの。鞄も帰りにわらわの所に届けてくれ」
「ちょっ」
「さぁって、雪乃何処か行きたい所はあるかのぅ?」
「史代……」
「ん~と言っても、お金もそんなに無いからのぅ。とりあえずマクドにでも行くかの」
***
店内は暇そうなサラリーマンや、フリーター風の女の子が化粧をしている位で
ガランとしていた。
「丁度良いの。…崇の事じゃがの…正直雪乃はどう思っておるのじゃ?」
「…解らない……、ただ…帰って来てくれて安心はした…」
史代はただ、うむ。ふむ。と言いながら、雪乃の話に耳を貸していた。
「突然居なくなって、突然帰ってきて。…あんな事言って…。」
「私、どうすれば良いか解らないよ…」
いつもの強気な雪乃とは違い、一つ一つの言葉を絞り出す様に、
他の物が零れない様に堪えながら喋り続けた。
「結局…私が答えを出さなかったから…崇は…」
バンッ!
店内に机を叩く音が響いた。
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